日本の昔ながらの建築物と言えばやはり木造ですが、近年軽くて薄い軽量鉄骨住宅が増えてきています。
なので、軽量鉄骨と木造の違いで騒音、価格差、耐震性、寒さ、重さ、耐用年数などの比較とメリットデメリット、どっちがいいかの選び方や火災保険と固定資産税、また、増築の場合などについても知りたいのではないでしょうか。
それから軽量鉄骨と木造でリフォーム費用の比較も気になりますよね。
そこで今回は、軽量鉄骨と木造の違いと比較や選び方、また、音や価格と耐震性の差などについても詳しくお伝えしていきます。
目次
軽量鉄骨と木造の違い!音や価格と耐震性の差も
建物の構造は主に、「木造」、「鉄骨造」、「鉄筋コンクリート造」、「鉄骨・鉄筋コンクリート造」の4種類に分かれますが、昔ながらの住み心地の良さと建築コスト面の良さといえば、やはり木造建築ですね。
ただ、東日本大震災以降、住宅の耐震性や強度に注目が集まり、木造よりも耐震性に優れた軽量鉄骨造が見直され、一戸建住宅や二階建てのアパートなどにも軽量鉄骨が採用されるケースが増えてきています。
そこで、これから選ぶなら軽量鉄骨と木造のどちらが良いのか、それぞれのポイントを比較していきましょう。
・防音性
防音性は、軽量鉄骨よりも木造の方が優れています。
ちなみに、軽量鉄骨はその壁や床の薄さから、二階の物音が下に響く、隣の家や外の音が気になるなどのマイナスポイントがあります。
・断熱性
断熱性でも、木造の方が優れています。
ちなみに、木造は熱を通しにくく、断熱性が高いために外気温が建物内に入り込むのを防ぎ、暑い夏も寒い冬も過ごしやすく、吸湿性にも優れています。
ただ、その分、シロアリのリスクがあるのも木造建築で、軽量鉄骨の場合はシロアリの心配は基本的にありません。
・重量
重量は、軽量鉄骨の方が軽いです。
ただ、耐震性にも優れているというメリットがあるのですが、軽量鉄骨は二階が揺れやすく、地震の時に内装にダメージを受けやすくなっています。
そのため、軽量鉄骨を採用している大手ハウスメーカーは、地震の際に被害を受けにくいよう工夫をこらしています。
・耐用年数
耐用年数は、ほぼ互角です。
ちなみに、軽量鉄骨の場合、鉄骨の厚さが3ミリ以下なら19年、厚さが3から4ミリ以下なら27年なのに対し、木造は22年なので、さほど大きくは変わらないですね。
また、耐用年数というのは、あくまで税務上で必要な減価償却用の数字にすぎないので、軽量鉄骨でも木造でも、メンテナンスをきちんとしていれば、この年数以上に大切に暮らすことができます。
・価格
最後の決め手にもなる価格ですが、木造の方が価格は安いです。
ちなみに、木造は平米あたり約18万円、坪あたり約59万円が相場の目安ですね。
それに対して、鉄骨造だと平米あたり約25万円、坪あたり約83万円になります。
また、あまり知られていないことですが、固定資産税についても軽量鉄骨よりも、木造の方が低く設定されています。
出典 パナホームでこだわりを詰めてみました!その後の生活も。HP
なので、最終的に200万円の差が出てくるのは、結構大きいですよね。
ただ、工法は軽量鉄骨の方がシンプルで、木造に比べて自由度があるので、自分の思い通りの間取りにしたい、また、コスパの良いものにしたいなら、軽量鉄骨の方がオススメです。
このように、軽量鉄骨も木造もそれぞれメリットとデメリットがありますが、これからのリフォームを考えているのなら、耐火性を考えて木造を選ぶ時には「火災保険に加盟する」ことと、2階建などに増築するなら「耐震性を考えて軽量鉄骨」を選んだ方が良いでしょう。
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軽量鉄骨と木造のリフォーム費用の比較!選び方も
軽量鉄骨と木造、両方ともメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言い切れません。
なので、選び方としては、
・木造
調湿性が高く、住み心地が良い、音や熱をカットしてくれることを重視する
価格が安い
・軽量鉄骨
地震対策のため耐震性や耐火性を重視する
断熱はリフォームでカバーする
といった感じで選ぶと良いでしょう。
そこで、それぞれのデメリットをカバーするためにリフォームをすると良いのですが、それぞれリフォーム費用はどれくらいなのでしょうか?
1、木造のリフォーム
木造住宅の場合、「1981年以前に建てられた旧耐震設計」か、「1981年以降の新耐震設計」かによって、かなり話が変わってきます。
ちなみに、1981年以前の場合はまずは耐震補強工事が重要になることから、平均額は約152万円程になります。
そのほか、シロアリ工事で坪あたり7000円ほどかかりますし、外壁を耐火性能の高い物に張り替えるなら、約150万円が相場の目安となりますね。
2、軽量鉄骨のリフォーム
軽量鉄骨の住宅の場合、防音性や断熱性といったデメリットをカバーするリフォームが大切になってきます。
・断熱リフォーム
軽量鉄骨は、冬は寒いのでできるだけ断熱リフォームをした方がよく、120平方メートルに塗装を行った場合は合計約92万かかってきます。
また、壁に断熱材を設置するリフォームをするなら、壁を一度撤去して工事を行う必要もあります。
なので、費用は一坪あたり30万円ほどかかるため、結構な費用になりますね。
・防音工事
防音工事をするなら、壁を防音性の高い物にしたり、窓をペアガラスや複層ガラスに替えたり、内窓を設置する必要もあります。
また、構造上壁からも音が伝わるため、できるだけ壁ごとリフォームするのがおすすめです。
ちなみに、これは断熱と同じで一坪あたり30万円ほどかかります。
・増築
軽量鉄骨の建物は、壁自体が住宅の強度を高めるための構造となっているため、壁の位置を変えるのが難しく増築の難易度が高くなります。
とはいえ、ベランダなどの窓枠を扉に交換して、出入りするような増築方法なら、構造上の影響が出ないため、4畳なら約200万円が相場の目安になります。
このように、あとからデメリットをカバーするリフォームをしようとすると、それぞれそれなりに費用がかかってきますが、耐用年数以上に長持ちさせるためにも、マイナスポイントはカバーして住み心地の良い家に整えていきましょうね。
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軽量鉄骨や木造の住宅にリフォームするなら、リショップナビで賢く見積りを取ろう!
今回は、軽量鉄骨と木造の住宅についてその違いで耐火性や耐震性、防音性などなど、特徴をチェックして比較し、それぞれメリット・デメリットがあるので選ぶ時のポイントと、リフォームするとしたらどれくらいの費用がかかるのかをお伝えしましたね。
ただし、こうした軽量鉄骨や木造の住宅にリフォームするなら、安全に済ませるためにも、まず施工の実績が豊富なプロの業者に複数依頼していろいろ見積りを取って、費用や作業への信頼性を比較すると良いでしょう。
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